2025/03/14
私からは、まず、(仮称)北烏山七丁目緑地の整備に伴うバス待ち環境の改善について伺います。
区は北烏山七丁目にある岩崎学生寮周辺樹林地、三万平米以上あるんですが、この区域について、令和十年度以降開設を目途に緑地整備を行います。
パネルを御覧ください。ちょっと小さいのですけれども、地図の次のページにあるこれはスズカケノキですけれども、多分三十メートルぐらいあるのではないかというような立派な木があったり、次のページにもこういうコーナーに、こんもりとした木がいっぱいあって、スペースもあると。そんなところです。
この樹林地を緑地にという話は、二〇〇二年と二〇〇三年に当該地の土地売却の動きがあったときに、周辺の住民の皆さんが岩崎学生寮の豊かな緑を守ってと約一万筆の署名を区に提出するなど、長年にわたる地域の住民の運動に区が応えたものです。この間、区は緑地内に生息する植物、動物の調査を行い、(仮称)北烏山七丁目緑地づくりワークショップや現地開放イベントなどを開催して、多くの方が参加、そしてたくさんの意見が寄せられてきました。参加と協働の緑地づくりを進めていると評価いたします。
二月十二日、周辺住民の皆さんが区長宛てに、日本女子体育大学前というバス停の拡幅に関する陳情を提出されました。千歳烏山の車道と歩道の拡幅及び屋根付バス停の設置を求めるものです。
パネルを御覧ください。一番最初の地図のページに戻っていただきますと、薄くて分からないんですが、ちょうどこの辺が岩崎学生寮の周辺樹林地だったところで、当該地です。ここの前、西側に、烏山通りがあるわけです。日本女子体育大学停留所は、吉祥寺駅と千歳烏山駅区間を走る小田急バスの停留所で、緑地の西側に接する停留所です。
烏山通りを挟んで緑地の反対側には日本女子体育大学があり、登下校時には停留所があるこの狭い歩道、一・七メートルほどなんですけれども、二十人以上が並ぶことがあるということで、他の通行が困難になることもあります。また、この間、二件の交通事故が起こっているということを伺いました。このたびの緑地整備に合わせて、安全確保のための歩道の拡幅、バス停に上屋を設置することを求める声が上がっています。
こうしたバス待ち環境を改善するには、広い歩行者スペースが確保できる場所へのバス停の移設や、バスの乗り降りがしやすいバスベイの設置が有効と考えます。実現に当たって現状課題について伺います。
お話しの(仮称)北烏山七丁目緑地前のバス停を通るバス路線は、千歳烏山駅と吉祥寺駅間を約十二分間隔で運行する路線であり、地域の貴重な南北交通として多くの方に利用されています。一般的には既存のバス停を移設するに当たっての課題として、バス事業者への協議に加え、横断歩道から五メートル以上離れた場所への設置とする必要があるなど、道路交通法上の条件に合った移転先の確保や、これまでよりもバス停までの距離が遠くなる方への周知等の対応がございます。
また、バス事業者からは、バス停名の変更が必要となる場所への移設になりますと、バス停の標識に記載されている名称変更、ホームページの更新や時刻表の修正が生じると聞いております。
バスベイの設置につきましては、走行中のバスが車道本線からバスベイに寄せ始めてから車道に戻るための道路空間として、延長十五メートル、幅約一メートルから二・五メートルが新たに必要となることから、一般的には歩道を狭くすることで対応しておりますが、十分な歩道空間がない場合には、道路拡幅が必要となるなどの課題がございます。
課題は少なくないということですね。
日本女子体育大学前のバス停付近では、(仮称)北烏山七丁目緑地の整備が計画されていることから、地域の方より、緑地の整備計画に合わせたバス待ち環境の整備が求められています。広い歩行者スペースの確保と、バスベイの設置、上屋やベンチの設置について、区の見解を伺います。
当該バス停付近の現状につきましては、これまでも地域の皆様よりお話を伺っており、区としましては、安全にバスを待つことができる空間の確保は課題であると認識しております。
区では、このような地域の皆様からの御意見を踏まえ、令和六年二月に緑地づくりの基本的な考え方をまとめた(仮称)北烏山七丁目緑地事業基本構想において、烏山通りを含む緑地計画地外周部へ、歩行空間を確保するための歩道状空地の設置やバスの待合空間の確保を位置づけております。
また、今年度から実施している緑地の基本計画策定に向けたワークショップの中でも、御参加いただいた地域の方から、バス待ち空間の確保について多数御意見をいただいているところです。こうしたことからも、令和七年度末に昨年策定予定の緑地の基本計画の作成に当たっては、烏山通り沿いへの歩行空間の確保や、上屋やベンチの代わりとなるよう緑地計画地へのあずまや等の設置によるバス待ち空間の確保等を計画に盛り込むよう、地域の皆様とともに検討してまいります。
また、バスベイを設置する場合、一メートルから二・五メートルほど現状から広げるとのことで、実際に歩道幅員が一・七メートルですから、歩道部分をバスベイに当てて緑地に歩道状のスペースを整備することはできるということなのか、また、バスベイの幅を二・五メートルまで広げた場合は、歩道を当てるだけでは足りず、緑地側にバスベイを広げることになりますが、これは可能なのでしょうか、伺います。
バスベイの設置には、今後、交通管理者である警察との協議が必要となることなど不確定な部分もありますが、バスベイを烏山通りの歩道幅員の現況一・七メートル以内で整備した場合、緑地内の園路を外周に設けることにより、道路側の歩行者空間も整備することができると考えております。しかし、バスベイを二・五メートルで整備する場合は、都知事から認可を受けている都市計画緑地事業の区域内に道路となるバスベイをつくることができないため、現状では非常に難しいものと考えております。
いずれにいたしましても、当該箇所のバスベイの整備に必要な幅や可能性については、庁内の関係所管とともに会議体において検討してまいります。
ぜひしっかり検討を進めていただきたいと思います。
これまで区は、区民参加の緑地づくりに取り組む中で、様々な声を聞いてきたと思います。その中で、緑地だけではなく周辺地域のまちづくりの課題も明らかになり、今回のように、住民から課題解決に向けて働きかけがありました。これは大変すばらしいことだと思います。
さらに、住民の皆さんとともに、課題や実現の可能性について勉強会のような場を設けてはどうかというふうに思いますが、いかがでしょうか。
緑地周辺のバス待ち環境の改善や歩道の安全性確保などについて、地域の皆様の声をお伺いしながら、関係所管課と連携して検討することは、安心して訪れていただく緑地の整備につながるものと認識しております。一方、具体的な検討に際しては、道路管理者や交通管理者との協議など、緑地周辺のまちづくりとして様々な課題もあることから、引き続きワークショップなどの機会を通じて、各課題に関する地域の皆様の声をお伺いするとともに、課題に応じて関係所管や関係機関との連携につなげてまいります。
来年度の緑地の計画づくりにおいても、引き続きワークショップを三回開催し、さらに緑地での現地体験のプログラムや子どものワークショップの実施を予定しております。より一層住民と協働した緑地づくりを進めてまいります。
来年度もワークショップを三回やってくださるということで、さらに参加と協働が進むなというふうに思います。こういった参加と協働の緑地づくりにとどまらないで、地域の課題解決に向けた取組に住民と区が一緒に取り組むということで、本当にわくわくする取組だというふうに思いました。
次に、祖師谷住宅の建て替えについて伺います。
JKKによりますと、祖師谷住宅の建て替えは約七万平米の敷地を四工区に分けて行うとしており、完成は二〇三八年としています。昨年九月七日に行われた解体工事説明会で、スケジュールや工事車両の搬入ルート、解体作業の施工方法などが示され、昨年十二月頃から建物の解体が始まりました。
パネルを御覧ください。地図の後ですね。本当に緑地、緑が多い大きな樹木もあって、そういうところでしたけれども、今、解体工事が進んでいまして、次、こんな感じの状況に今なっています。車両も通っている、こういった大型の車両も通っています。
この間、私どもに騒音や振動、車両通行の安全性などの心配の声が寄せられました。私も現地に伺ってみましたけれども、確かに日中の騒音がすごい、それから大型車両が行き来するのも見ました。これが二〇三八年まで十三年間続くのかと思うと、住民の皆さんの不安は本当に想像に難くありません。
区はこれらの声を事業者に伝え、しっかりと対応するよう求めるとともに、今後の計画において、住民への影響を最小限に抑える取組へと生かしていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。
祖師谷住宅の建て替え工事は、現在、一期工事区域の三十一号棟から三十七号棟の建物躯体がおおむね解体されており、最も多い時期で一日四十台程度であった廃材などの搬出入は三月末頃までに終わり、四月中旬には工事が完了するとの予定とのことです。
東京都住宅供給公社としましても、四期にわたる長期間の建て替え工事でもあることから、地域住民と良好な関係を築くことを心がけており、特に近隣住民にとって影響がある工事による騒音や振動、工事車両の通行等の安全対策については、防音パネルの設置や低騒音、低振動型重機の採用、誘導員の配置や工事車両の低速走行など、近隣に留意した対応に努めているとのことです。
区といたしましても、これまで条例によらない説明会の開催や祖師谷まちづくりセンター二階の情報コーナーにおける周知内容の改善など、公社の協力を得て実現してまいりました。引き続き、公社に対し地域から届く様々な声を伝え、必要な対応を求めてまいります。
舗装の劣化や振動の騒音なども心配の声が上がっています。こういった声は、区への相談となると思いますけれども、担当所管は分かれると思います。区としてしっかりと対応していただくことはもちろんなんですが、相談窓口を設けることにより、全ての内容を把握し、適宜JKKへと対応を求められるようにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
これまでも、届いた声につきましては、関係所管に引き継ぐなど対応しているところではありますが、今後につきましても、まちづくりセンターや総合支所に届く様々な声を地域住民にとって身近な相談窓口としてしっかりと受け止め、公社や関係所管に対応を求めるなど必要な調整に努めてまいります。
ありがとうございました。どうぞよろしくお願いします。