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令和2年 予算特別委員会 補充質疑

2020/03/23

質問項目

千歳烏山駅周辺地区のまちづくりについて

たかじょう訓子 委員

日本共産党の質疑を始めます。

まず、私からは、千歳烏山駅周辺地区のまちづくりについて伺います。

千歳烏山駅周辺の地区は、烏山管内から多くの地域の住民の皆さんが買い物、また、烏山の区民センター、また、図書館、総合支所など駅周辺の公共施設に集まってくる町です。駅周辺の地区のまちづくりは、そこの地権者のみならず、広く烏山管内の住民にとっても大きな影響をもたらします。私は、その観点で駅前のまちづくりについて伺います。

昨年十二月に地区計画の素案策定に向けた考え方が示されました。意見交換会が行われ、地区計画の中でも最も大きく変容するのは、駅前広場と都市計画道路補助二一六号線に挟まれる、いわゆるD地区と呼ばれる場所だというふうに考えられると思います。なぜならば、考え方では、D地区について、商業地の形成及び建物の敷地の統合を誘導し、土地の高度利用を図る、再開発事業等の街区再編など誘導するとしています。

これまでのまちづくりの議論の経緯としては、商店街の方々を集めて、街づくり連絡会、さらに、地区住民に、地域の住民に対するまちづくり構想案の説明会、千歳烏山駅周辺の四つのブロックごとの個別連絡会、まちづくり構想案の報告会が開催されました。

これらの連絡会等には、まちづくりコンサルタントとして株式会社タカハ都市科学研究所、また、商業コンサルタントとして株式会社ジオ・アカマツが参加しています。タカハ都市科学研究所は多くの再開発事業を手がけている会社です。

ジオ・アカマツは野村不動産グループの会社ですが、駅前商業ビルのテナントマネジメントなどを手がける会社です。今後、D地区の地権者が再開発を含むまちづくりの勉強会を行い、区とコンサルが支援を行うと伺っています。

地区計画の素案の策定に向けた考え方では、再開発事業等の街区再編など誘導すると明記されています。再開発にはさまざまな手法がありますが、例えば市街地再開発事業では、地権者が土地を売却した分を再開発ビルの権利床として保有することができます。

しかし、二子玉川再開発でも、結局、地元商店街の多くが高層ビルの中に店を構えることができず、結局、駅前はライズなどショッピングモール、楽天本社、東急ホテルなど大企業が入る高層ビルの乱立ということになりました。

実際、千歳烏山駅周辺のD地区の個別連絡会の報告書によると、地権者の方から、このまま商売を続けていられるのか、小さな床面積の権利しかない人は、市街地再開発事業を検討する場合、とても不安に思う。土地を持っている人だけでなく、テナントとして入っている人の不安も大きいとの声を伺いました。

区は、再開発に伴うメリットやデメリットを地権者、地域住民に明らかにするべきだというふうに思います。見解を伺います。

西澤 烏山総合支所長

駅前広場の南側街区におきましては、これまで地区内の土地や建物を所有する権利者の方々が、将来のまちづくりを考える場である勉強会におきまして意見交換等を行っております。

また、昨年十一月に開催されました勉強会では、駅前広場を含めました地区内の地権者によりまして、再開発の手法を活用したまちづくりの検討を進めていくことについて意見交換がなされておりまして、現在は権利者の方々が主体となった議論が具体的に始まっていくという段階でございます。

区としましては、お話にありましたような市街地再開発事業の手法を活用した場合の具体的なメリット、また、デメリットも含めまして、さまざまに議論、検討をしながら、まちづくりについて理解を深めていくことが必要と考えておりますので、これまでも、まちづくりの手法や特徴を紹介しながら、地元とも意見交換を重ねてきておりますが、引き続き、情報共有も進めながら、地権者から成るまちづくりの検討を支援してまいりたいと考えております。

たかじょう訓子 委員

ぜひ情報を提供して、共有をしていただきたいというふうに思っています。地権者としての判断が自分たちの財産を守ると、その判断ができる情報というのは、とても大事だというふうに思っています。

さらに、駅前、この駅前開発というのは多くの地域住民にも影響をもたらすというふうに思います。意見交換会に参加した住民からは、区とコンサルから説明を受けましたが、参加者が少なく、活発な議論もされなかった、素人が聞いてどう変わるのかがわからなかった、こんな状況で住民の合意が進むのかとの感想が寄せられました。

多くの地権者、住民にとって、地権者にとっても住民にとっても大事な駅周辺の地域になっていますから、広く積極的に皆さんの意見を反映させて、まちづくりを進めていただきたいというふうに思っています。

大事なのは、住民への説明、合意、そして情報公開、これを重視して、地権者のみならず広く地域の住民を含めて、参加と協働のまちづくりを進めることが必要だというふうに思います。見解を伺います。

西澤 烏山総合支所長

区では、平成二十六年度に策定しました千歳烏山駅周辺地区街づくり構想を実現するために、現在、地区計画等の策定に取り組んでおります。この間、平成二十八年度には、たたき台の方針案、二十九年度にはたたき台、そして、本年度におきましては千歳烏山商店街連合会との街づくり連絡会などを経まして、地区計画素案作成に向けた考え方について、現在、意見交換会を行っております。

このように、商店街を初めとしまして、地域の方々との意見交換会等を重ねながら、まちづくりの目標、土地利用や建築物等の整備に関する方針などにつきまして、その考え方を段階的に取りまとめてきたところでございます。

当該街区の土地利用の方針につきましては、駅前広場に面する街区にふさわしいまちづくりを誘導するため、今後、地区計画素案として、土地利用の方針や建築物等に関するルールを取りまとめまして、説明会を開催する予定としております。

区としましては、住民参加を基本としながら、引き続き街づくりニュース、また、烏山区民センター内に新たに設置しました街づくり情報コーナーの活用等によりまして、より広く情報発信に努めるとともに、意見交換会や説明会など、さまざまな機会を通じまして、でき得る限り住民の方々の理解がいただけるように、商店街や地域の皆様とともに駅周辺まちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。

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